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ニューヨーク在住のハイ・コロラトゥーラソプラノ歌手辻田紗理によるクラシックアーティストの日常レポートです。 ソプラノ歌手の目線でニューヨークの"今"を綴ります。

18世紀のドイツ陶器人形からみる面白さ (メトロポリタン美術館より)

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これを見てすぐさま思い出したのがモーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐』Die Entführung aus dem Serail。オペラを知っている方ならば、このmoorを見て、誰か頭に過ぎってしまいませんか?!
 この陶器は有名な『sultan and moor』でありますが、まるでアンジェロ・ソリマンAngelo Solimanに似ていて久々に彼の名を思い出しました。他にも次回ご紹介しますが、ドイツらしい陶器ですね。

これは、ドイツのフュルステンベルグFürstenbergの陶器。

せっかくですので、ソリマンを簡単にご紹介します。彼は、フランスに奴隷として公爵夫人に引き取られましたが、後にオーストリアの※1.アロイス1世の王室の教師となり、18世紀オーストリアの知識人として絶大的な人気と名を挙げ、ヨーゼフ2世とも交流をとるほどになりました。モーツァルトとは、フリーメーソンの組織の中で親しくなり『後宮からの逃走』のモデルとなったと言われています。これほどまでに知識人として格式高いソリマンでありましたが、彼の死後は悲惨なもので今ではあり得ないことです。
 
 ※1.リヒテンシュタインの王子で、フランツヨーゼフ1世の三男。

またまた余談ですが、「黒いモーツァルト」という方をご存知でしょうか??

その名は、ジョゼフ・サン=ジョルジュ
Joseph Boulogne Chevalier de Saint-Georges(1745-1799)。仏出身のヴァイオリン奏者で作曲家。彼も古典派音楽で素晴らしい曲を残していますが、フランス革命という時代のせいで無念の死を遂げました。
近々、ジョゼフ・サン=ジョルジュの楽曲にも触れていきたいと思います!!

お次の陶器写真は、二人の愉快に笑う若者に一人の付き人、そこにいるのは18世紀大変人気のあったフレンチ・スパニエルでしょうか??

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